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【コスト比較】椅子の「張り替え」vs「新品購入」。廃棄費用まで含めたトータルコストの差とは?

オフィスの移転やリニューアル、店舗の改装を検討する際、多くの施設管理担当者様や経営者様が直面するのが、「古くなった椅子を買い替えるか、張り替えるか」という選択です。

カタログに記載された新品の価格だけを見れば、安価な製品に買い替えたほうがコストを抑えられるように見えることもあります。しかし、企業として椅子を入れ替える際には、本体価格以外にも様々な「見えないコスト」が発生していることをご存知でしょうか。

特に近年、廃棄物処理費用の高騰や、搬入出に伴う人件費の上昇により、トータルコストで見ると「張り替え」の方が合理的であるケースが増えています。

Re-faでは、単なる修理にとどまらず、お客様の資産を活かしながらコストを最適化し、同時に環境負荷も低減するソリューションをご提案しています。今回は、新品購入と張り替えのコスト構造を比較し、廃棄費用まで含めたトータルコストの差について解説します。

新品購入の落とし穴。本体価格以外にかかる「見えないコスト」とは

「新品の椅子が1脚1万円で売っている。張り替えの見積もりも同じくらいなら、新品の方が良いのでは?」

一見するともっともな意見です。しかし、企業の什器入れ替えにおいて、この単純比較には大きな落とし穴があります。それが、見積もりの表面には出てきにくい「付帯コスト」です。新品購入を選択した場合、本体価格以外にどのようなコストが発生するのかを整理してみましょう。

意外と高額になる産業廃棄物の処理費用

最も見落とされがちなのが、古い椅子の処分費用です。 事業活動に伴って排出される不要な椅子は「産業廃棄物」として処理する必要があります。一般家庭の粗大ゴミとは異なり、法に基づいた適切な処理が求められ、その費用は年々上昇傾向にあります。

特にオフィスチェアやソファのような複合素材(金属、プラスチック、ウレタン、布などが混在している製品)は、リサイクルに向けた分別が難しく、処理費用が高額になりがちです。 また、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行や管理といった事務手続きの手間も、担当者様にとっての見えない負担=コストとなります。

張り替えであれば、フレームやウレタンなどの主要部材を再利用するため、廃棄物は剥がした古い表皮材のみ。廃棄量は新品購入時の数十分の一に抑えられ、当然処理費用も大幅に圧縮できます。

新規搬入・組み立て設置にかかる諸経費

新品を購入する場合、古い椅子を搬出・廃棄した後に、新しい椅子を搬入・設置する必要があります。 この「入れ替え」の物流コストも無視できません。

  • 古い椅子の搬出作業費・トラック代

  • 新しい椅子の配送料

  • 開梱・組み立て・設置費

  • 梱包材(ダンボール等)のゴミ処理費

特に大量の導入となる場合、搬入経路の確保やエレベーターの養生など、付随する作業費用が積み重なります。 一方、張り替え(特に現地施工の場合)であれば、椅子そのものの移動を最小限に抑えることができ、大規模な物流コストをカットすることが可能です。

稟議や選定にかかる人的・時間的コスト

コストはお金だけではありません。担当者様の「時間」も貴重なコストです。 新品に入れ替える場合、数あるメーカーの製品から機能・デザイン・価格を比較検討し、サンプルを取り寄せ、座り心地を確認し、社内稟議を通す……という長いプロセスが必要です。

張り替えであれば、使い慣れた現行の椅子をベースに「生地の色や素材を変える」というシンプルな決定で済みます。「座り心地が変わって従業員から不満が出た」「サイズが合わなくてデスクに収まらない」といった入れ替え後のトラブルリスクもありません。

シミュレーション比較!「張り替え」vs「新品購入」

では、具体的にどのようなコスト差が生まれるのでしょうか。 もちろん、極端に安価な輸入既製品と比較すれば、職人が手作業で行う張り替えの方が高くなるケースはあります。しかし、ある程度の品質(耐久性や座り心地)を維持したオフィス家具や店舗什器で比較すると、張り替えの優位性が見えてきます。

ケーススタディ:50脚のオフィスチェアの場合

例えば、中堅クラスの国内メーカー製オフィスチェア(新品定価4〜5万円相当)を50脚運用しているオフィスを想定してみましょう。

【A:新品への買い替え】

  • 新品購入費:@30,000円 × 50脚 = 1,500,000円

  • 廃棄処分費:@2,000円 × 50脚 = 100,000円

  • 搬入搬出・諸経費:一式 50,000円

  • 合計:1,650,000円

【B:Re-faでの張り替え】

  • 張り替え施工費:@18,000円 × 50脚 = 900,000円

  • 廃棄処分費(表皮のみ):極小(施工費に含む場合が多い)

  • 搬入搬出費:引き取り納品の場合の運搬費など

  • 合計:約1,000,000円前後

※価格は一例であり、椅子の形状や選ぶ生地、施工方法により変動します。

このように、廃棄費用や諸経費を含めると、張り替えの方が総額を30〜40%程度抑えられるケースは珍しくありません。 特に、元々のフレームが良いものであればあるほど、新品で同等品を買おうとすると高額になるため、張り替えのコストメリット(差額)は大きくなります。

既存フレーム活用のメリット(資産価値の維持)

「張り替え」の本質的な価値は、既存のフレーム(骨組み)という資産を活かす点にあります。 オフィスチェアや業務用のソファは、家庭用とは比べ物にならないほど堅牢に作られています。表面の生地やクッションが劣化していても、金属や木部のフレームはまだまだ現役であることがほとんどです。

新品購入は、この「まだ使える資産」を捨てて、ゼロから資産を買い直す行為です。 Re-faの張り替えサービスでは、必要に応じてウレタンの補充やガタつきの調整も行います。しっかりしたフレームをベースにリフレッシュすることで、新品購入時の半額〜7割程度のコストで、新品同様の美観と座り心地を取り戻すことができます。

「修繕費」として処理できる経理上のメリット

コスト削減の観点では、会計処理の違いもポイントになります。

  • 新品購入:一定額(通常10万円または30万円)以上の場合、「固定資産」として計上し、数年にわたって減価償却する必要があります。

  • 張り替え:基本的に「修繕費」として処理できるため、その年度の経費として一括計上できる場合があります(※金額や内容により資本的支出となる場合もありますので、詳細は顧問税理士様にご確認ください)。

利益が出ている年度に修繕費として計上することで、節税効果も期待でき、キャッシュフローの観点からも経営的なメリットを感じていただけるはずです。

営業を止めない!「機会損失コスト」もゼロにするRe-faの施工

店舗や商業施設、24時間稼働のオフィスにとって、工事のために「営業を止める」「エリアを封鎖する」ことによる売上のダウン(機会損失)は、施工費以上に痛手となるコストです。Re-faは、この「機会損失コスト」をゼロにすることを重要視しています。

休業による売上ダウンを防ぐ

通常の改装工事では、数日間の休業を余儀なくされることがあります。 しかし、Re-faの椅子張り替えサービスでは、お客様の営業スケジュールに合わせた柔軟な施工計画を立案します。

  • 引き取り納品:予備の椅子と入れ替えながら、数回に分けて搬出・搬入を行うことで、営業中の席数を減らさずに施工。

  • 現地施工:閉店後の夜間や定休日に、職人が現場に入ってその場で張り替える。翌朝の開店時には綺麗な椅子でお客様をお迎えできます。

夜間作業・現地施工・引き取り納品の柔軟な使い分け

Re-faでは、ホテル、商業施設、ゴルフ場、飲食チェーン、オフィスなど、多種多様な業種での実績があります。それぞれの現場の事情に合わせて、「夜間施工」「分割施工」など最適なプランをご提案します。

動線養生や騒音への配慮も徹底しており、周囲のテナントやご利用者様への影響を最小限に抑えます。「営業を1日も止めたくない」というご要望に、確かな施工力でお応えします。

コスト削減だけじゃない。ESG経営としての投資価値

コスト削減は重要ですが、現代の企業経営において、それ以上に重視されるのが「環境への配慮」や「社会的責任(ESG経営)」です。 椅子張り替えは、経済的な合理性だけでなく、環境面でも大きな価値を生み出します。

1脚あたり約20〜40kg-CO₂eの削減効果

椅子を張り替えて使い続けることは、新品製造時に発生するCO2排出と、廃棄時に発生するCO2排出の両方を削減することに直結します。

Re-faが採用している定量的評価(ISO 14040/14044に準拠したLCAデータ)によると、椅子1脚の張り替えによって、新品購入と比較して 約20〜40kg-CO₂e の温室効果ガス排出量を削減できる目安があります。

「コスト削減」と「SDGs貢献」の一石二鳥

SDGs(持続可能な開発目標)のうち、椅子張り替えは主に以下の目標に貢献します。

  • 目標12「つくる責任、つかう責任」:廃棄物の発生抑制、再利用の促進。

  • 目標13「気候変動に具体的な対策を」:CO2排出量の削減。

「コストを削減したい」という経済的な動機で始めた張り替えが、結果として「御社のSDGs活動の実績」になります。 株主や取引先、利用者様に対して、「私たちは物を大切にし、環境負荷低減に取り組む企業です」というメッセージを発信できることは、長期的に見てブランド価値を高める投資となります。

よくある質問

ここでは、コストや張り替えに関して、企業担当者様からよくいただく質問にお答えします。

Q1: 新品を買うより高くなるケースはありますか?

はい、ケースによってはあり得ます。 例えば、数千円で販売されている安価な輸入既製品と、職人が手作業で行う国内での張り替え工賃を比較した場合、新品購入の方が安くなることがあります。 しかし、耐久性や座り心地、そして今回解説した廃棄コストまで含めると、長期的なコストパフォーマンスは張り替えが優れている場合が多くあります。現在お使いの椅子のグレードや状態に合わせて、正直にアドバイスさせていただきます。

Q2: 張り替えの耐久性は新品と比べてどうですか?

使用する生地(張り地)のランクによりますが、業務用の高耐久生地を選定することで、新品同等、あるいはそれ以上の耐久性を持たせることも可能です。 Re-faでは、耐アルコール性、耐次亜塩素酸、防汚機能など、使用環境(飲食店、病院など)に最適な機能性生地をご提案しています。

Q3: 見積もりに廃棄費用との比較を出してもらえますか?

はい、可能です。 導入をご検討いただく際の稟議資料として、新品購入時の想定コスト(廃棄費含む)と、張り替え時のコスト比較、さらにはCO2削減量の試算データなども合わせてご提示できます。社内説得のための材料としてぜひご活用ください。

まとめ・次のステップ

椅子の張り替えは、単なる「修理」ではありません。 廃棄費用や物流費といった見えないコストをカットし、営業機会の損失を防ぎ、さらには企業の環境活動としての価値も生み出す、合理的な経営判断です。

  • 見えないコストの削減:廃棄費・搬入費を含めたトータルコストでメリットが出る。

  • 機会損失ゼロ:営業を止めない柔軟な施工で売上を守る。

  • ESG価値の創出:具体的なCO2削減実績として、対外的にアピールできる。

「ウチのオフィスの椅子、張り替えたらいくらくらい下がる?」 「廃棄コストも含めて、シミュレーションしてほしい」

そうお考えでしたら、まずはRe-faまでお気軽にご相談ください。 写真をお送りいただくだけでの概算見積もりも可能です。コスト削減とサステナビリティの両立を、私たちがサポートいたします。

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