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椅子1脚でCO2約20kg削減!SDGs目標13に貢献する企業の具体的施策

企業のCSR活動やESG経営において、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」への取り組みは避けて通れない課題となっています。しかし、多くのご担当者様から「照明のLED化や空調の省エネ設定など、すぐにできる対策はやり尽くしてしまった」「レポートに記載できる、インパクトのある具体的な数値実績を作るのが難しい」といったお悩みをよく耳にします。

私たち株式会社Re-fa(リーファ)は、椅子の張り替えを通じて、廃棄を減らし資源を循環させるサステナブルなソリューションを提供しています。実は、古くなった椅子を新品に買い替えるのではなく「張り替えて再生する」ことで、1脚あたり約20kg-CO₂eものCO2排出量を削減できることをご存じでしょうか。

本記事では、なぜ椅子の張り替えが気候変動対策として有効なのか、その根拠となるデータや具体的なメリットについて、ISO準拠の算出基準とともに詳しく解説します。営業活動を止めずに導入でき、確実な数値として報告できるSDGs施策をお探しの企業担当者様は、ぜひ参考になさってください。

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」とは?企業が直面する課題

SDGs(持続可能な開発目標)の13番目の目標である「気候変動に具体的な対策を」は、地球温暖化の原因となる温室効果ガス(GHG)の排出を抑制し、気候変動による影響を軽減するための緊急対策を講じることを求めています。

目標13の概要と企業に求められるアクション

この目標は、国や政府だけでなく、民間企業に対しても積極的な関与を求めています。パリ協定に基づく脱炭素化の流れを受け、企業には自社の事業活動におけるCO2排出量の把握と削減、そしてそのプロセスや実績の透明性ある開示が強く求められるようになりました。

具体的には、エネルギー効率の改善、再生可能エネルギーの導入、そしてサプライチェーン全体での環境負荷低減などが挙げられます。これらは単なる社会貢献活動の枠を超え、投資家や消費者から選ばれる企業であり続けるための「経営課題」として位置づけられています。

多くの企業が抱える「ネタ切れ」と「数値化」の壁

しかし、いざ実務レベルで対策を進めようとすると、多くの企業が壁に直面します。

一つは「施策のネタ切れ」です。オフィスや店舗の照明をLEDに変えたり、クールビズを導入したりといった初期段階の施策は、すでに多くの企業で完了しています。「次に何をすればいいのか、費用対効果が高く、本業に支障が出ない施策が見つからない」という声は少なくありません。

もう一つは「効果の数値化」です。「環境に配慮した素材を使った」といった定性的な取り組みは素晴らしいものですが、ESGレポートや統合報告書においては「具体的に何kgのCO2を削減したのか」という定量的なデータが重視されます。根拠のある数値として成果を示しにくい施策は、社内決裁や外部へのアピールにおいて弱くなってしまうのが現状です。

なぜ「椅子張り替え」が気候変動対策になるのか?

そこで私たちが提案しているのが、オフィスや店舗で使用している「椅子」の運用見直しです。古くなったり汚れたりした椅子を、安易に廃棄して新品に買い替えるのではなく、張り替えて使い続ける。このシンプルな選択が、実は非常に合理的な気候変動対策となります。

「新品購入」と「張り替え」のCO2排出量比較

椅子を1脚「新品で購入する」場合と、「張り替えて再生する」場合では、環境にかかる負荷が大きく異なります。

新品の椅子を製造するには、原材料の調達(木材の伐採、金属の採掘、石油化学製品の生成など)、部品の加工、組み立て、そして製品の輸送といった長い工程が必要です。このすべてのプロセスにおいて、多量のエネルギーが消費され、CO2が排出されます。

一方、張り替えの場合は、椅子のフレームやクッション材(ウレタン)などの主要部分はそのまま再利用します。交換するのは主に表面の張地のみです。そのため、製造プロセスで発生するCO2排出量を大幅に抑えることができます。

廃棄焼却による排出と、製造プロセスの排出をダブルで削減

さらに重要なのが「廃棄」の観点です。日本では、事業活動に伴って排出される粗大ゴミの多くが焼却処分や埋め立て処分されています。椅子を廃棄すれば、その焼却過程でCO2が発生します。

つまり、椅子を張り替えるということは、新品製造に伴うCO2排出を回避するだけでなく、廃棄焼却に伴うCO2排出も防ぐことができるということです。「作る責任」と「使う責任」の両面からアプローチし、排出量をダブルで削減できる。これが、椅子張り替えが環境対策として極めて効率的である理由です。

【実績データ】1脚あたり約20〜40kg-CO₂eの削減効果と根拠

Re-faでは、環境対策の効果を可視化するため、客観的なデータに基づいた削減量の算出を行っています。ここでは、その具体的な数値と根拠についてご説明します。

ISO 14040/14044に準拠したLCA(ライフサイクルアセスメント)算出

私たちが提示しているCO2削減量は、単なる概算ではありません。製品の資源採取から製造、使用、廃棄に至るまでの全ライフサイクルにおける環境負荷を評価する手法「LCA(ライフサイクルアセスメント)」を用いて算出しています。

算出にあたっては、国際規格であるISO 14040およびISO 14044に準拠し、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が提供するLCAデータベース(IDEA v2.3)などの信頼できる二次データを使用しています。これにより、科学的根拠に基づいた信頼性の高い数値を提供することが可能です。

具体的な削減シミュレーション例

例えば、あるレストランチェーン様が100脚の椅子をリニューアルする場合を考えてみましょう。

新品に買い替えた場合と比較して、張り替えを選択することで、1脚あたり20kgとして合計2,000kg(2トン)ものCO2削減効果を生み出すことができます。これは、杉の木約140本が1年間に吸収するCO2量に相当する規模です。

たった一度の意思決定で、これだけの環境貢献を数値として実績化できる点は、多くのご担当者様に評価いただいています。

Scope3(サプライチェーン排出量)削減とESG経営への貢献

近年、ESG経営を目指す企業にとって重要な指標となっているのが「Scope3」です。椅子張り替えは、このScope3の削減にも直接的に寄与します。

調達・廃棄段階(カテゴリ1・5)での削減アプローチ

GHGプロトコルにおいて、企業のCO2排出量は以下のように分類されます。

  • Scope1:自社での燃料使用などによる直接排出

  • Scope2:他社から供給された電気・熱の使用に伴う間接排出

  • Scope3:サプライチェーン全体での排出

多くの企業にとって、排出量の大部分を占めるのがScope3です。椅子の購入は「カテゴリ1(購入した製品・サービス)」に、廃棄は「カテゴリ5(事業から出る廃棄物)」に該当します。

椅子張り替えを導入することは、新規購入を控えることでカテゴリ1を削減し、廃棄物を減らすことでカテゴリ5を削減することに直結します。サプライチェーンの上流から下流までをカバーする施策として、非常に有効です。

投資家やステークホルダーへのアピール材料として

投資家や金融機関は、企業の気候変動リスクへの対応を厳しく評価しています。「具体的な削減実績があるか」「資源循環型のビジネスモデルを取り入れているか」といった点は、企業価値を左右する重要な要素です。

Re-faによる椅子張り替えの実績は、具体的なCO2削減量としてレポートに記載できるため、ESG投資の呼び込みや、環境意識の高い顧客・取引先へのアピール材料として強力な武器となります。

設備投資不要・営業停止なしで導入できるメリット

どれほど環境に良い施策であっても、本業の営業活動を止めてしまったり、莫大な設備投資が必要だったりしては、導入は困難です。椅子張り替えの大きなメリットは、ビジネスへの影響を最小限に抑えられる点にあります。

既存資産を活かすため、大規模な設備投資が不要

太陽光パネルの設置や設備の入れ替えといったハード面の対策には、多額の初期投資が必要です。一方、椅子張り替えは今ある資産(椅子)を活用するため、新たな設備投資は不要です。修繕費や消耗品費としての処理が可能であり、予算計画も立てやすいのが特徴です。

夜間施工・現場施工で営業を止めずに実施可能

ホテル、飲食店、商業施設など、年中無休で稼働している現場にとって、工事による休業は大きな機会損失となります。

Re-faでは、お客様の営業スケジュールに合わせた柔軟な施工プランをご提案しています。例えば、店舗の閉店後から翌朝の開店前までに作業を行う「夜間施工」や、椅子を工場に持ち帰らずその場で張り替える「現場施工」、あるいは数回に分けて少しずつ張り替える「分割施工」などが可能です。

動線養生や騒音への配慮も徹底しており、営業を一日も止めることなく、環境対策と店舗のリニューアルを同時に実現できます。

よくある質問

ここでは、導入を検討されている企業担当者様からよくいただくご質問にお答えします。

Q1: CO2削減量の証明書のようなものは発行できますか?

はい、可能です。施工完了後に、今回の張り替えによって削減できたCO2排出量の概算値を算出し、削減証明書(サスティナビリティ推進企業認定証)として発行させていただいています。社内報告や対外的なPRにご活用いただけます。

Q2: どの程度の状態なら張り替え可能ですか?

フレーム(骨組み)さえしっかりしていれば、座面の汚れ、破れ、ウレタンのへたりなどは問題なく修復可能です。ただし、フレーム自体が折れている場合などは対応が難しいこともありますので、まずは現地調査や写真での診断をご依頼ください。

Q3: 全国対応や多店舗展開している場合でも対応できますか?

はい、対応可能です。Re-faは幅広いエリアでの施工実績がございます。複数の店舗や拠点で統一した仕様での張り替えを行いたい場合も、一括してマネジメントさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

まとめ・次のステップ

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に向けて、椅子の張り替えは企業が今すぐ取り組める具体的かつ効果的な手段です。

  1. 明確な実績: 1脚あたり約20〜40kg-CO₂eのCO2削減が可能

  2. 信頼性: ISO準拠のLCAデータに基づいた数値で報告可能

  3. 導入容易性: 設備投資不要で、営業を止めずに実施できる

「ただ直す」だけでなく、「未来を守るために直す」。その選択が、御社の企業価値を高め、持続可能な社会の実現に貢献します。

Re-faでは、現状の椅子の状態診断から、最適な張り替えプランの立案、CO2削減シミュレーションまで、トータルでサポートさせていただいています。「まずは自社のケースでどれくらい削減できるか知りたい」という場合も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

CO2削減という確かな成果とともに、生まれ変わった椅子で、お客様をお迎えしませんか。

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