ESG経営やSDGs推進が企業に求められる現代。多くの企業担当者様から「サステナビリティの重要性は理解しているが、具体的なCO2削減施策がなかなか見つからない」というお悩みを伺います。
日々の事業活動の中で、大きな変革を伴わずに環境貢献を実現することは、簡単なことではありません。
しかし、もし「既存の設備をメンテナンスする」という日常的な行動が、そのままCO2削減とESG経営への貢献に繋がるとしたら、どうでしょうか。
本記事では、オフィスや店舗、施設で使われている「椅子を張り替える」という行動が、いかにしてCO2削減という具体的な成果を生み出すのか、Re-fa(リーファ)の取り組みと実績を交えて解説します。
さらに、ホテルや商業施設、飲食店など、日々の稼働を止められないお客様にも対応する「営業を止めずに」実現できるサステナブルな選択肢をご紹介します。
目次
ESG経営で企業が直面する「CO2削減」という課題
なぜ今、企業にCO2削減が求められているのか
近年、投資家や金融機関が企業の価値を判断する際、従来の財務情報だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを重視する流れが世界的に加速しています。
特に「E(Environment:環境)」の分野では、気候変動問題への対応が最重要課題とされており、企業のCO2排出量削減(カーボンニュートラルの実現)は、社会的な要請であると同時に、企業の持続的な成長に不可欠な要素となっています。
多くの担当者が悩む「具体的な施策の不足」
一方で、経営企画室やCSR・サステナビリティ推進室、施設管理の担当者様からは、「CO2削減の目標は設定されたものの、具体的に何から手をつければよいか分からない」という切実な声が聞かれます。
省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用は有効な手段ですが、大規模な初期投資が必要であったり、導入までに時間がかかったりするケースも少なくありません。日々のオペレーションの中で、着実にCO2削減を積み重ねていける、具体的かつ実行可能な施策が求められています。
「廃棄」がもたらす環境負荷と企業イメージへの影響
これまで、オフィス家具や施設の什器は、汚れたり、壊れたりすると「廃棄して新品に買い替える」ことが一般的でした。
しかし、この「廃棄」という行為は、焼却処理によるCO2排出だけでなく、資源の枯渇にも繋がります。サステナビリティへの関心が高まる中、大量廃棄を続ける企業姿勢は、環境負荷の観点だけでなく、消費者や取引先、投資家からの企業イメージにも影響を与えかねない時代になっています。
なぜ「椅子張り替え」がCO2削減に繋がるのか
では、なぜ「椅子を張り替える」ことがCO2削減に繋がるのでしょうか。それは、「廃棄と新品製造」にかかるCO2排出を、まとめて抑制できるからです。
廃棄処分の回避によるCO2削減効果
椅子を廃棄する場合、その多くは焼却処分されます。この過程で、素材に含まれる炭素がCO2として大気中に放出されます。
椅子を廃棄せず、張り替えて使い続けることは、この焼却処理によって発生するはずだったCO2の排出を未然に防ぐことに直結します。
新規製造・輸送にかかるCO2を抑制
同時に、新品の椅子を購入する場合、その製造過程でも多くのエネルギーが消費されます。原材料の調達、加工、組み立て、そして工場から施設への輸送。これらすべてのプロセスでCO2が排出されています。
張り替え(リペア)は、既存の椅子のフレーム部分などをそのまま再利用するため、新品を製造・輸送するプロセスで発生するCO2排出を大幅に削減することができます。
Re-faが採用するCO2削減量の算出根拠(LCAデータ)
Re-faでは、このCO2削減効果を「見える化」するために、信頼性の高い算出基準を採用しています。
私たちは、ISO 14040/14044(ライフサイクルアセスメント)に準拠した国際的なLCAデータを基準として、椅子を「廃棄・新規購入」した場合と「張り替え」した場合のCO2排出量を比較・算出しています。これにより、お客様の取り組みがどれだけの環境貢献に繋がったかを、客観的な数値としてご報告することが可能です。
Re-faが実現したCO2削減の具体的な実績
Re-faは、椅子張り替えを通じたサステナビリティへの取り組みを本格化させています。
椅子1脚あたり「約20〜40kg-CO₂e」の削減目安
Re-faの基準によれば、一般的な業務用の椅子1脚を廃棄・新規購入から張り替えに変更することで、約20〜40kg-CO₂eのCO2削減効果が見込まれます。(※椅子の種類、サイズ、素材、輸送距離など諸条件によって変動します)
例えば、100脚の椅子を張り替えることで、約2,000kg〜4,000kgものCO2削減に貢献できる計算になります。これは、スギの木が1年間で吸収するCO2量(1本あたり約14kgと仮定)の約140本〜280本分に相当し、決して小さな数字ではありません。
業種別(ホテル・商業施設・オフィス)の導入事例
Re-faの取り組みは、業種を問わず広がっています。
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ホテル・旅館: ロビーや客室、宴会場の椅子を定期的に張り替えることで、高級感を維持しつつ、CO2削減と廃棄コストの削減を両立させています。
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商業施設・飲食店: フードコートやレストランの椅子・ソファは、汚れや消耗が激しい什器の代表です。営業に影響が出ないよう夜間や分割で施工を行い、常に清潔な環境を保ちながらサステナビリティにも貢献しています。
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オフィス: フリーアドレス化やリフレッシュスペースの設置に伴い、多様な椅子が使われています。オフィスの移転やレイアウト変更のタイミングで張り替えを選択することで、コストを抑えながらESG施策を推進する事例が増えています。
椅子張り替えが「ESG経営」の評価を高める理由
椅子張り替えという具体的なアクションは、ESG(環境・社会・ガバナンス)の3つの側面それぞれにポジティブな影響を与えます。
E(環境): CO2削減と廃棄物削減への直接的な貢献
最も分かりやすい貢献は「E(環境)」です。前述の通り、廃棄物の削減とCO2排出の抑制に直接的に貢献します。これは、企業の環境パフォーマンスを示す具体的な実績となります。
S(社会): 資源の有効活用とサステナブルな施設運営
使えるモノを修理して長く使い続ける「リペア」の文化は、資源を大切にする「S(社会)」的な側面に貢献します。また、施設を利用するお客様や従業員に対し、企業がサステナビリティを実践している姿勢を具体的に示すことにも繋がります。
G(ガバナンス): 透明性のあるCO2削減実績の開示
Re-faでは、施工実績に基づいたCO2削減量を算出・報告することが可能です。これにより、企業はESGレポートやサステナビリティ報告書、統合報告書において、具体的な根拠のある数値としてCO2削減実績を開示できます。これは、説明責任と透明性が求められる「G(ガバナンス)」の強化に寄与します。
SDGs目標12・13への具体的な貢献
Re-faの椅子張り替えによる取り組みは、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも貢献しています。
目標12「つくる責任 つかう責任」と椅子張り替え
椅子を廃棄せず、修理・再生して使い続けることは、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の具体的な実践です。これは、持続可能な消費と生産のパターンを確保し、資源の効率的な利用を促進する行動そのものです。
目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献
そして、廃棄物の焼却や新品の製造・輸送に伴うCO2排出を抑制することは、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に直接的に貢献します。日々の事業活動の中で、気候変動対策に着実に取り組むことが可能になります。
「営業を止めない」CO2削減施策の実現方法
サステナビリティの重要性を理解していても、ホテル、飲食店、商業施設など、24時間365日稼働しているお客様にとって「営業を止める」ことはできません。
Re-faでは、お客様のビジネスへの影響を最小限に抑えるための施工体制を整えています。
夜間・定休日・分割施工による柔軟な対応
お客様のご都合に合わせて、営業終了後の「夜間作業」や「定休日」を利用した施工が可能です。また、一度にすべての椅子を施工するのではなく、エリアを分けて「分割施工」を行うことで、施設の一部を稼働させながら段階的に張り替えを進めることもできます。
稼働影響を最小化する施工計画
私たちは、施工前にお客様と綿密な打ち合わせを行います。作業動線の確保、養生の徹底、騒音や臭いへの配慮など、施設を利用されるお客様へのご迷惑や、従業員の方々のオペレーションに支障が出ないよう、細心の注意を払った施工計画を設計・実行します。
よくある質問
Q1: CO2削減量の根拠は何ですか? A1: ISO 14040/14044(ライフサイクルアセスメント)に準拠した国際的なLCAデータを基準としています。椅子の種類や条件に基づき、廃棄・新規購入した場合と、張り替え(リペア)した場合のCO2排出量を比較算出し、その差分を削減量として提示しています。
Q2: 本当に営業を止めずに施工できますか? A2: はい、可能です。Re-faでは、ホテル、商業施設、飲食店、ゴルフ場など、営業継続が最優先の業種での実績が豊富にあります。お客様の営業スケジュールに合わせ、夜間、定休日、またはエリアを分けた分割施工など、最適なプランをご提案します。
Q3: どの業種・エリアに対応していますか? A3: ホテル、商業施設、ゴルフ場、飲食チェーン、オフィス、病院、学校など、業務用椅子が使用されるあらゆる業種に対応しています。エリアについても、全国の協力パートナーと連携し、広範囲での対応が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ・サステナブルな未来への第一歩
「椅子を張り替える」という選択は、単なる修繕やコスト削減に留まりません。
それは、廃棄物を減らし、資源の循環を促し、そしてCO2排出を具体的な数値で削減する、「ESG経営」と「SDGs達成」に直結するサステナブルなアクションです。
Re-faは、この取り組みが特別なことではなく、企業活動の「当たり前」の選択肢となることを目指しています。
「営業を止めずにCO2削減を実現したい」 「ESG経営の一環として、具体的な施策を探している」
そうお考えの企業担当者様。 まずは、今お使いの椅子を「直して使い続ける」ことから、サステナブルな未来への第一歩を踏み出してみませんか。
椅子を直して未来を守る。 それが、Re-faのサステナビリティへの取り組みです。 もし、あなたの企業でも「椅子張り替えでCO2削減を実現したい」とお考えでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。

